岡本元朝日記
秋田県公文書館では、旧秋田県立秋田図書館以来、秋田藩の藩政史料の翻刻・刊行事業を行っており、これまで『国典類抄』『御亀鑑』『渋江和光日記』『宇都宮孟綱日記』を刊行してきました。これに続くのが元禄から正徳にかけて秋田藩の家老を務めた岡本元朝の日記(全8巻)です。
『岡本元朝日記』最終巻である第8巻は、宝永7年(1710)9月から正徳2年(1712)12月までの記事を収録しています。
嫡子をはじめとする三人の子供の疱瘡による夭逝、18歳の藩主佐竹義格の秋田入部、そして岡本元朝本人の逝去など、激動の第8巻です。家老として藩政を支えた岡本元朝による日記は、その詳細な記録により当時の秋田藩政のみならず江戸の状況も詳らかに窺い知ることができる貴重な資料です。
- 発行日令和4年3月刊行
- 仕様A5判・492頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
『岡本元朝日記』第7巻は宝永6年(1709)から宝永7年閏8月までの記事を収録しています。
宝永6年正月に5代将軍徳川綱吉が死去すると、同月には「生類憐みの令」により設置されていた四ッ谷・中野の犬小屋が撤去され、5月に 6代将軍に徳川家宣が就任しました。岡本元朝は同年4月に江戸に登っており、秋田藩家老として新しい時代への転換点を見聞した記録となっています。
- 発行日令和3年3月刊行
- 仕様A5判・540頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
『岡本元朝日記』第6巻は宝永4年(1707)4月から宝永5年12月までを収録しており、歴史研究者のみならず、全国の防災関係者も注目する内容となっています。
現在記録されている中では直近の宝永4年の富士山噴火、同年に起きた江戸時代の南海トラフ地震として知られる宝永大地震について、当時秋田藩江戸屋敷に勤めていた秋田藩家老の岡本元朝が、自らの体験や、江戸に続々と入ってくる各地の被災状況などについて、詳細な記述を残しています。
- 発行日令和2年3月刊行
- 仕様A5判・478頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
平成31年3月刊行の第5巻では、筆者である岡本元朝が家老を務めていた宝永2年(1705)7月から同4年(1707)3月までを収録しています。
同巻の最初には徳川綱吉の母、桂昌院が宝永2年に亡くなった記事があり、徐々に次の時代の足音が迫ってくる様子がうかがえます。
岡本元朝は、家老に就任する以前は秋田藩の修史事業の責任者である文書改奉行を勤めていたこともあり、家老となってからも、修史事業について吟味を行っています。第5巻では、大坂の陣に参加した佐竹氏一門の家来の他、当時の家老であった渋江政光・梅津憲忠の家来(陪臣)についても、藩の記録に掲載することを決めています。
- 発行日平成22年3月刊行
- 仕様A5判・434頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
第4巻は元禄17年3月(1704、同月に宝永元年と改元)から宝永2年6月までを収録しており、能代の大地震、10歳の藩主佐竹義格が初めてのお国入り、幕府から国目附が派遣されたことなどが記録されています。
宝永元年4月には筆者の岡本元朝が家老として江戸に登り、幕府や他藩との折衝に当たる様子などが記されています。特に洪水に悩まされていた利根川新川の普請工事が秋田藩に課せられるなど、様々な出来事に岡本元朝が対処しています。
- 発行日平成21年3月刊行
- 仕様A5判・564頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
第3巻は、元禄16年(1703)3月から同17年(1704)2月までを収録しています。3月13日に宝永に改元されますので、元禄年号での最後の日記といえます。
記主岡本元朝は秋田藩家老ですから、第3巻は秋田藩家老時代パートⅡといえます。この巻での大きな出来事は、三代藩主佐竹義処が16年6月23日に横手で没したことです。わずか10才の義格が家督となります。幼主のもとで藩政にいそしむ元朝の姿を読み解いて下さい。
- 発行日平成20年3月刊行
- 仕様A5判・360頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
平成28年3月刊行の第2巻は、元禄14年(1701)10月から同16年(1703)2月まで収録しています。元朝は、元禄10年(1697)8月以来、いわゆる修史事業の総括を行っていますが、元禄14年(1701)10月6日、秋田藩家老にも任じられます。第2巻から秋田藩家老時代にはいります。秋田藩の中枢におりますので、記載する事項がより豊富になります。元朝の日記から江戸中期に関する多くの発見をしていだければと思います。
- 仕様A5判・496頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社
平成27年3月刊行の第1巻は、元朝が秋田藩の相手番をつとめた元禄8年(1695)正月から同14年(1701)8月までを収録しています。元朝は元禄10年(1697)に、いわゆる修史事業の統括を命じられます。修史事業は佐竹氏歴代の家譜の他に、家中の文書や系図の検討など多岐に及びます。元朝は自らも史料を調査し、意見を述べるなど、精力的に活動しています。
- 仕様A5判・480頁・上製本(布クロス)付録CD-ROM
- 価格4,400円(税込・送料別途)
- 編集秋田県公文書館
- 発行秋田県
- 販売秋田活版印刷株式会社